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小田学長にインタビュー

取材担当:杉若

−UWUを支援してくださる理由は?

「和歌山大学の学生は引っ込み事案の子が結構多い。で、経済の足立先生からインターネットラジオの企画をするという申し入れがあって、学生諸君も非常に乗り気であるということで、これはいいことだと。お金がないとの事だったが、学長裁量経費が少しあまっていたので、それで支援をしようと。それがきっかけです。」

−現在までの放送分はきいていただけましたか?

「大変申し訳ないんですが、聞いてないです。私が出るときは、是非聞きたいと思います。」

−去年1年を振り返って、どんな年でしたか?

「この18年間で最良の年。私今年で60歳になるんですけど、これまでに最良の年は4回あるんですよ。昭和37年、39年、62年と平成15年です。全部”阪神”が”優勝”した年なんです。それが最良です。」

−今年1年の抱負をお聞かせください。

「それはまず第1に”阪神”が”優勝”することです。これはちょっとおきまして、大学が今年から法人化に入るでしょ?法人化というのは未知の世界に入っていくんです。他大学と競争しながら、和歌山大学を存続させていくという大きな役割・使命が与えられているので、そのことで頭がいっぱいです。」

−学費はどうなるのですか?

「ここ2,3年は上がらないと思います。が、将来的にはあがらざるを得ないと思います。我々は上げたくないのですが、収入が減ってしまうと大学の運営ができなくなってしまう、ということになってしまいますので。しかしできるだけあげないように努力したいと思います。」

−学部の変更は?

「今のところ、学部を変更したり、編成しなおすというところまでは行ってません。学部の中で、学科の再編とかそういうのはあるかもしれないし、あるいは例えば経済のエキスパートコースなどそういうコースを作っていくということはあると思います。今年は6分の5の人が淘汰されているという難しいコースです。」

−法人化の影響は?

「法人化というのは、大学がより自立しなければならないということで、一番必要なことは、大学が学生にできるだけサービスをするということ。今までの学生満足(Student Satisfaction)は大学のレジャーランド化というものだったんだけど、これからは大学4年間できちっと勉強し、学生諸君がそれなりの”キャリア”を積んでから外に出て行く、そういう満足にしていかなければならない。それに対して、先生方が授業の指導をするというシステムを作っていかないといけない。そういう意味では大学は変わるんじゃないかと。」

−日本の学生は消極的なイメージ?

「特に和歌山の学生は積極性に欠けるところがある。あるシンポジウムでも言ったんですが、学生諸君があまり勉強に対して積極的でないということを理由に、先生方が責任を学生に転嫁している傾向がある。これはよその大学でもあるんですが、先生がもうちょっとしっかりやれば、学生諸君も目を覚ますだろうし、学生諸君ががんばろうという気になれば、先生方も目を覚まさなければならない。そういうのに変えてやる必要がある。」

−和歌山大学生に一言お願いします。

「大学4年間、勉強ばっかりしてると面白くない。嫌々してるとなんでも身につかないので、楽しみながら大学生活を送ってほしい。我々大学側はそういうことができる環境作りをしていくことが仕事になる。自らが楽しんで勉強することが大事。是非、学長室にも足を運んでください。」

−ありがとうございました。
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